自宅のネット環境が心配でコワーキングを利用されるという方は随分前からいらっしゃったのですが、最近は「安定」かつそこそこの「スピード」を求めて来る方が増えてきた気がします。
リモートワークが浸透してきて、メールやチャットだけでなくオンラインで打ち合わせやセミナー、面接するのが当たり前になってきたからでしょうか。
当施設への問い合わせでもネットワーク環境についての質問が増えてきました。
そんな利用者様の為に安定したネットワーク環境を準備するのもコワーキングスペースの使命ですので、できることをコツコツとやって増強に増強を重ねてきました。
少しづつですがコワクラのネットワーク環境は進化しているのです。
そして今回、「マルチホーミング」という方式にチャレンジしてみました!
これは大きな変更でしたので、利用者様へのご報告を兼ねて現在のWi-Fi環境についてご説明いたします。
マルチホーミングとは、光回線を2本ひいて負荷を分散したり、一方の回線に障害があっても残りの回線がバックアップになるという大変便利な手法です。
当然のことながら、2本のネット回線が必要なのと、マルチホーミングに対応したルーターが必要になります。
ルーターはYAMAHAのRTX1220を採用しました。(これまではNVR510を使っていました)
回線はソフトバンク光とフレッツ光(GMOとくとくBB)。
Nuro光は残念ながら入居している建物がNGで諦めました。
そんなこんなで下図のようなネットワーク構成になりました。
回線速度が倍になるかも!?と期待しておりましたが、残念ながらWi-Fiの壁もあるようで、今のところWi-Fiではマックス350Mbps(ダウンロード)くらいまでのようです。
安定的に100Mbps以上は出ているかと思います。
使用しているWi-FiアクセスポイントはTP-LinkのDECO X60を3台設置し、それぞれを少し離れたエリアに有線LANで接続してメッシュWi-Fiとしています。かつて問題だったエリアからエリアへの移動時の切り替えがシームレスになってとても快適になりました。
ちなみにDECO X60は150台以上の端末が接続可能です。今のコワクラは同時利用人数が最大で50名ほどなので、現状では必要十分と判断しています。
また、Wi-Fiにはバックアップ用のWi-Fiも用意しました。
万が一、アクセスポイントの問題でネットワークに接続できなかった場合は、バックアップ用のアクセスポイントに接続して回避できるようになっています。
一部のインテル系ネットワークアダプタがドライバの問題でWi-Fi6規格のアクセスポイントにつながらないという問題があり、その場合はこのバックアップ用のWi-Fiに繋いでいただくことで回避しています。
大手企業さまなどで支給されたパソコンなどでは、社員が勝手にパソコンのドライバアップデートができないことも多く、そのため旧環境を残すことにいたしました。
残った課題としては、今のところ1席しか無い有線LANに対応した席をさらにいくつか用意することを検討しています。
また、Wi-Fiのセキュリティーについても重要な問題ですが、利便性と相反するところでもあるため悩みどころです。
現状はルーターの不正アクセス検知機能でローカル側・WAN側を監視していますが、引き続きアンテナを高くはって最適な方法を考えていきたいと思います。
コワクラに限らず多くのコワーキングスペースでは、ご利用者さまが無料で使うことができるWi-Fi。
使えて当たり前なものだけに、もしもトラブルが発生するとご利用者さまに大変な迷惑をおかけしてしまいます。
それがたとえ1分間であったとしても、スタッフの心中では三日分のストレスが一気にかかったくらい焦ることになるし、解決後の原因究明もすっきりとした解決には至らないことも多いです。
今回、マルチホーミングの採用によって安定性と冗長性が高まりましたが、今後もネットワーク環境については必要な増強を必要なタイミングに遅れないように進めていけるよう努めます。
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